ご挨拶


長良医療センター院長
 加藤 達雄 
 令和6年4月1日に国立病院機構長良医療センター院長に就任いたしました。はじめに、自己紹介をさせて頂きます。昭和62年に岐阜大学医学部を卒業、大学病院での研修後、昭和63年6月に当時の国立療養所岐阜病院(後に国立病院機構岐阜病院と改称)に赴任しました。その後1年3ヶ月間県立岐阜病院(現岐阜県総合医療センター)に赴任した時期を除き、国立療養所岐阜病院、国立病院機構岐阜病院にて、長く呼吸器診療を学びました。平成17年3月に岐阜病院と長良病院が長良医療センターの地で統合されたため、当センター呼吸器内科に異動となりました。呼吸器疾患の分野は多岐にわたりますが、新しい知識や技術を身に着け、幅広く呼吸器疾患の患者さんを受け入れて、地域の医療に貢献できるように努めてまいりました。甚だ微力ではありますが、全力を尽くして長良医療センターの運営に精進いたす所存であります。

 当センターの役割は、地域の医療機関が連携した地域完結型医療のなかで、呼吸器・小児・障がい者・緩和医療を中心とした専門医療を担うことと考えております。患者さんの抱える疾患や生活上の困難をサポートするためには、周囲の医療機関、福祉介護サービス、行政、学校等との連携が不可欠でありますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、令和6年4月より、当院の病院理念が新しくなりました。今までの病院理念は、「生命を育み 未来を大切に」でしたが、周産期部門が当院から岐阜県総合医療センターに集約されたこと、緩和病棟(やすらぎ病棟)が開設されたことから、病院の理念を広く職員から意見を集め、見直しました。新理念は、「その人らしく『生きる』を支える」です。本人・家族の思いを尊重した医療を提供し、多職種でその人らしい人生を支えることが当センターの使命と考えています。

 障がい者医療、肺がん、難治性呼吸器疾患、心不全、小児医療、緩和医療等の当センターが得意とする専門医療をさらに充実すること(専門医療の充実)、患者さんに、より安全で安心な医療を提供すること(安全で安心な医療)、職員間のコミュニケーションが良く、風通しのいいチームにより、気持ちに余裕をもって患者さんに接すること(職員の心理的安定性)により、新理念を実践できる長良医療センターを全職員で目指していきたいと思います。

 引き続き、地域の皆様、地域の医療関係者の皆様のご協力、ご指導を、宜しくお願い致します。