神経小児科このページを印刷する - 神経小児科

神経小児科からのお知らせ

【2022年4月1日更新】

 

 

STAFF

神経筋難病の方や障害児(者)の明日が今日よりいい日であるように医学の進歩を目指して診療にも研究にも力を注いでいます

療養診療部長 
岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科 客員教授
舩戸 道徳

主な所属学会・資格

日本小児科学会専門医・指導医
日本再生医療学会認定医
日本遺伝性腫瘍学会専門医
日本小児神経学会

 

 

 

神経小児科非常勤医師
安藤恵美子

主な所属学会・資格

日本小児科学会専門医
日本小児科医会
日本小児神経学会
日本自閉症スペクトラム学会

神経小児科非常勤医師
岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科 教授
加藤善一郎

主な所属学会・資格

日本小児科学会代議員・専門医
日本小児神経学会評議員・専門医・指導医
日本人類遺伝学会評議員・専門医・指導医
日本シャペロン療法研究会
Asian & Oceanian Child Neurology
Association
 

 
神経小児科非常勤医師
岐阜大学大学院医学系研究科障がい児者医療学 特任准教授
西村悟子 

主な所属学会・資格
日本小児科学会専門医
日本小児神経学会専門医
日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医・認定臨床医
日本小児精神神経学会認定医
「子どもの心」相談医

 

神経小児科非常勤医師
渡邊宏雄

主な所属学会・資格等

日本小児科学会専門医
日本てんかん学会専門医指導医
日本小児神経学会専門医
身体障害者福祉法第15条指定医師
 

 
神経小児科非常勤医師
中村 仁

主な所属学会・資格

日本小児科学会専門医
日本小児科医会
日本てんかん学会
日本小児神経学会

 
神経小児科非常勤医師
加藤 智美

主な所属学会・資格

日本小児科学会専門医
日本小児神経学会専門医
日本EMDR学会
日本マインドフルネス学会

 
 
 

歴史

昭和27年4月   国立療養所長良荘として独立
昭和40年2月   重症心身障がい児病床40床を併設
昭和44年4月   国立療養所長良病院と改称
         重症心身障がい児病床40床を増設(計80床)
昭和45年9月   筋ジス児病床40床を併設
昭和46年7月   重症心身障がい児病床40床を増設
         筋ジス児病床40床を増設(計80床)
昭和47年9月   小児一般病床を新設、未熟児の専門病床4床増設
昭和57年3月   新生児未熟児センターを整備
平成16年4月   国立病院機構長良病院と改称
平成17年3月   国立病院機構岐阜病院と長良病院合併
         (国立病院機構長良医療センター)
平成21年4月   神経小児科創設
平成23年4月   臨床研究部設置
平成24年6月   障がい者病棟(A棟)完成(計180床)
平成26年3月   リハビリ・療育訓練棟完成

当院の小児神経診療の歴史は古く、国立療養所長良荘時代の昭和40年以降、重症心身障がい児病床や筋ジストロフィーの病棟が開設されたことに遡ります。重症心身障がい児(者)の原因の半分は周産期時期にあり、昭和47年からは新生児医療とも連携してきました。これまで岐阜県の障がい児(者)医療に貢献してきた実績などを、これからの診療や研究に、さらに生かしていきたいと思います。
 

対象疾患

神経小児科では、神経発達症(発達障害)、神経・筋疾患、難病、てんかん、心身症、重症心身障害(脳性麻痺と知的能力障害)などの診療を行っています。また、隣接する岐阜県立長良特別支援学校に通う医療的ケア児の支援をはじめ、地域連携や短期入所(レスパイト入院)などを活用した在宅療養支援にも力を入れています。

 

概要 

●診療体制

 
  • 外来

    神経発達症(発達障害):自閉症スペクトラム障害や注意欠陥多動性障害、知的能力障害などの診療を行っています。
    神経疾患:てんかんや熱性痙攣、結節性硬化症、小脳失調症やギランバレー症候群などの疾患に対応します。
    筋疾患:デュシェンヌ型筋ジストロフィーやベッカー型筋ジストロフィー、福山型筋ジストロフィー、筋強直性ジストロフィー、脊髄性筋萎縮症などの診療を行っています。
    心身症:心の不調がある場合に、その様子に合わせて、臨床心理士による心理カウンセリングも行っています。
    てんかん:小児欠神てんかんや若年ミオクロニーてんかん、焦点てんかんなどの診療を行っています。
    重症心身障害(脳性麻痺と知的能力障害):重症心身障がい児(者)の医療的ケア(気管切開や胃ろう造設等)やその在宅療養の支援を行っています。
    難病:奇形症候群や染色体異常から診断が付いていない患者さんまで、問題点に合わせて対応します。
    その他:運動障害(発達性強調運動障害やチック障害など)やコミュニケーション障害(言語障害、語音障害(構音障害)、小児期発性流暢障害(吃音))に対して、理学・作業・言語療法を行いながら、診療を行っています。また、発達や知的状態を評価する必要がある場合には、臨床心理士により、新版K式発達検査やWISC-IV(ウィスク・フォー)検査を行い、その結果を療育や学校生活の支援に繋げています。

    以上、ひきつけがあった、首のすわりや歩くのが遅い、よく転ぶ、歩き方がおかしい、ジャンプが出来ない、言葉が遅い、しゃべらない、よくむせる、落ち着きがない、不器用、友達とのトラブルが多い、集団で行動が出来ない、学校に行けない、などでお困りの方の診療を行なっています。ご不明な点は、受診前に一度、予約電話受付058-232-2800(平日8時30分~17時15分)にお問い合わせ下さい。

     

  • 入院

一般病棟(中央棟):小児神経疾患の検査入院や治療を行っています。検査入院では、頭部MRI検査や脳波検査(長時間脳波検査を含む)、聴性脳幹反応検査、血液検査などを行っています。
重症心身障がい児(者)や筋ジストロフィーの患者さんにおいては、安全に気管切開や胃ろう造設を行い、安心して在宅療養出来るように支援しています。
また、神経小児科通院中の患者さんが肺炎や腸閉塞、痙攣重積などを併発し、状態が良くない時には入院治療を行っています。
 
障がい者病棟:重症心身障がい児(者)や筋ジストロフィーの方の長期療養を支援しています。特に、日々、療育やリハビリテーションを行い、出来る範囲で健康を維持出来るように工夫しています。また、急性の合併症(肺炎や腸閉塞など)を認めた時は、随時、治療を行っています。
 
このように当院には小児神経疾患の患者さんを長期にトータルケア出来るシステムが整備されています。
 


 

●特徴のある診療

核酸医薬品治療:(適宜)難病である神経筋疾患に対して、最先端の治療薬である核酸医薬品治療を行っています。特に、脊髄性筋萎縮症にはヌシネルセン
セン(商品名:スピンラザ)、デュシェンヌ型筋ジストロフィーにはビルトラルセン(商品名:ビルテプソ)による治療を行っています。
 
神経発達症(発達障害)の薬物治療:(適宜)自閉症スペクトラム障害や注意欠陥多動性障害に対して、モノアミン仮説(ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンなどの脳内神経伝達物質の動き)に基づいた薬物治療を行っています。
 
嚥下内視鏡・造影検査:(毎月第1・3金曜日)よくむせるようになった、何とか食べたい、などの訴えのある方に、検査を実施し、姿勢や食事形態などの工夫を提案させていただきます。なお、第1金曜日は朝日大学歯学部障害者歯科の玄景華教授と一緒に検査を行っています。
 
側弯矯正装具(商品名:プレーリーくん):(毎月第2・4月曜日)側弯が進行してきた方に装具を作製し、側弯の進行を予防します。大阪発達総合療育センター・南大阪小児リハビリテーション病院とも連携しています。
 
干渉電流型低周波治療器(商品名:ジェントルスティム):(適宜)嚥下機能障害を認める方に、嚥下機能訓練の一貫として、上記の医療機器を用いて、リハビリテーションを行っています。
 
バクロフェン持続髄注療法やA型ボツリヌス毒素製剤(商品名:ボトックス)注射:(適宜)日常生活動作に支障がある痙縮(つっぱり)のある方に薬物治療を行います。
 
未診断疾患イニシアチブ協力病院:(適宜)家族歴があるのに診断が付いていない、いくつかの臓器に異常があるのに診断が付いていない方などの確定診断に向けた支援を行います。
 
疾患特異的iPS細胞研究:(適宜)隣接する臨床研究棟では難病の治療薬開発に向けて、患者さん由来のiPS細胞を用いた基礎研究を行なっています。
 

 

●研究・その他

医学の進歩には倫理的配慮を踏まえた上での研究が必要不可欠です。当科では積極的に研究や治験に参加しています。
・神経筋疾患先端医療推進協議会関連
「歩行可能なデュシェンヌ型筋ジストロフィーの自然歴研究」
「デュシェンヌ型筋ジストロフィーを対象とした新たな患者レジストリを構築するための研究(Remudy-DMD)」
「ベッカー型筋ジストロフィーの自然歴前向き調査研究」
「デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者の代替栄養法導入時期に関する多施設共同研究」
「ベッカー型筋ジストロフィーの自然歴調査研究における筋・頭部画像の解析」
・NHOネットワーク研究関連
「重症心身障害書における新型コロナウィルスワクチンの安全性に関する調査研究」
「療養介護病床(旧筋ジストロフィー病棟)データベース研究」
「重症心身障害者におけるがん医療の実態調査」
「重症心身障害者の全身疾患と全身状態が摂食嚥下機能に及ぼす影響因子のライフステージにおける特性の解明のための調査研究」
 

●研修希望の先生へ

小児神経診療はその治療に限界があることも多いため、チーム医療が大切です。当科では、チーム医療のモデルとして、国立病院機構鈴鹿病院院長(神経内科)の久留聡先生をお招きし、筋ジストロフィーサポートチームによる診療を行っています。チームは医師、研究者、看護師、理学療法士や作業療法士、薬剤師、臨床検査技師、放射線科技師、保育士、児童指導員、臨床心理士、管理栄養士、臨床工学技士、社会福祉士、治験補助員などの多職種から構成され、多方面から筋ジストロフィーの患者さんを支援しています。このことは、他の重症心身障害や神経発達症、てんかんの方々の診療にも役立てています。
臨床研修を希望される方を対象にサポートチームのミーティングへの参加などを行っていますので、お気軽にご連絡下さい。以下が、大まかなスケジュールですがご希望に合わせて適宜変更が可能です。

8:30-9:00     小児系カンファレンス
9:00-11:00     神経小児科外来の見学(神経発達症など)
11:00-12:00     障害者病棟の見学
12:00-13:00   ランチ
13:00-14:00   筋ジストロフィーサポートチームのミーティング
14:00-15:00   筋ジス病棟の回診
15:00-16:00   脳波や医薬品の勉強会など
16:00-16:40   臨床研究棟の見学
16:40-17:00   質問など